宇多田ヒカルの新曲「道」がいい曲すぎる!ニューアルバム『Fantôme』に込められた想いとは?
宇多田ヒカルが8年半振りにニューアルバム『Fantôme(ファントーム)』をリリース!
1曲目の軽快なナンバー『道』がいい曲すぎる!!

出典:www.barks.jp
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本日ご紹介するのは、宇多田ヒカルの新曲「道」です。
![Fantome [ 宇多田ヒカル ] Fantome [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5255/4988031175255.jpg?_ex=300x300)
巷では、宇多田ヒカルが音楽業界に帰ってきた!と話題になっていますね。
宇多田ヒカルは2010年8月に”人間活動宣言”をしてから、これまで音楽活動を休止していましたが、この度8年半振りに6枚目となるニューアルバム『Fantome』を9月28日にリリースしました。
そのアルバムの1曲目に収録されている「道」という曲が聴いてみたら、とても深い意味が込められたすばらしい曲だったので、今回皆様にオススメさせていただきたいと思います。
ちょっと前置きになりますが、インターネットが普及してからというもの、私はCDを買わなくなりました。
私の学生時代なんかはタワレコやHMVで、それこそジャケ買いするくらいCDを買い漁ったものですが、最近は買うとしても、かなり気に入った1曲のみをダウンロード配信でポチるくらいです。
なぜって、海外アーティストの曲はYouTubeなどでPVやMVが無料公開されてるし、国内アーティストの曲でも公式のshort ver.が試聴用として公開されているので、そもそも買う必要性がなくなってしまったのです。
でも今回リリースされた宇多田ヒカルの『Fantôme』は違いました。
![Fantome [ 宇多田ヒカル ] Fantome [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5255/4988031175255.jpg?_ex=300x300)
1曲目の「道」という曲を試聴するなり、思わず心躍る感覚に捕らわれました。
バックに流れるオシャレなトラック。
研ぎ澄まされたサウンド。
流れるようなリズムからは心地良さを感じました。
そして何より、さすが宇多田ヒカルと言わんばかりの歌詞の乗せ方や歌い回しが抜群に巧い。
スッと耳に入ってくる歌詞は次々に新しい世界を魅せてくれます。
それは宇多田ヒカルが帰ってきた!と感じずにはいられないほどすばらしい楽曲で、待ちに待ったニューアルバムの幕開けにふさわしい曲でした。

いきなり1曲目から気に入ってしまった私は、他の曲を数分試聴した後、ニューアルバム『Fantôme』をポチってしまいました。
こんな感覚は本当に久しぶりです。
昔、タワレコやHMVで試聴したときに、「これは買いだ!」と瞬時に判断したあの感覚。
湧き上がる興奮。
久々に本物のアーティストの楽曲を聴いた気がします。
そして久しぶりに全曲通して聴いてみたい!と思えるアルバムでした。
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アルバムのタイトル『Fantome』とは、“幻”や“気配”などを指すフランス語なのだそうです。
発音は”ファントーム”となるとのこと。
#英語圏のPhantom(ファントム)という”幽霊”のほうの意味じゃなかったんですね(笑)
このタイトルが誤解されやすいと思ったのか、宇多田ヒカル自身も以下のように語っています。
ニューアルバム1曲目の「道」は明るく元気で、まさに新たなスタートを切る宇多田ヒカルの姿を想像させるタイトルが付けられています。
ただこの曲の歌詞をひも解いていくと、母・藤圭子さんに向けて書かれた歌であることが分かりました。
「道」のBメロの歌詞に注目すると、それが色濃く表れているのに気が付きます。
そして繰り返される「It’s a lonely road」という歌詞。
”それは孤独な道”という意味の通り、もうここにはいない母への想いが込められています。
この『道』という曲は、まるで手紙のようにだれかに語り掛ける形で書かれています。
登場するのは”私”と”あなた”
これは容易に宇多田ヒカル自身と母・藤圭子さんであることが想像できます。
全体的に「道」の歌詞の内容は明るく、これからの人生についての前向きな気持ちが歌われています。
それは人間活動の中で気づくことのできた、亡き母への感謝の想いではないでしょうか。
▼▼▼それでは、アルバム1曲目の「道」が聴けるサントリー天然水のCMをご覧ください!
出典:サントリー公式チャンネル (SUNTORY) サントリー天然水『水の山行ってきた 南アルプス』篇 60秒 サントリー CM
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いかがでしたか?
個人的には、宇多田ヒカルが山に向かってありがとー!というシーンが印象的でした。

宇多田ヒカルがいくつかのシーンで魅せる様々な表情。
亡き母を想った作った楽曲だということが分かりますね。
そして今や、宇多田ヒカルの歌声は昔と違って慈愛に満ちた優しいものに変わっています。
声質はまさしく宇多田ヒカルそのものなのですが、すべてを包み込むようなやわらかさを感じるのです。
以前にも増して、一段と進化を遂げた彼女の歌声にはとても素敵で、人を惹きつける魅力がありますよね。

6年間の人間活動(事実上の音楽活動休止)の期間を経てたどり着いた境地。
彼女はゼロに近い状態から一人で暮らし始め、ボランティアなど色々なことに挑戦しました。
そして最愛の母を失い、絶望の悲しみの中でも前を向き、運命的に出会った夫と再婚、出産を経て、彼女は母になりました。

宇多田ヒカルは後にインタビューで語っていますが、今年2016年4月にダウンロード配信限定でリリースされた『花束を君に』と『真夏の通り雨』の2曲は、亡き母への想いをストレートに歌った楽曲でした。
『花束を君に』は大切な人をなくした時の悲しみや別れを歌った曲で、NHKの朝ドラと呼ばれる連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌にもなりました。
![花束を君に [ 宇多田ヒカル ] 花束を君に [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3572/9784140553572.jpg?_ex=300x300)
この曲は死を連想させるような悲しい言葉は使わず、別れの際に花束で飾って送り出そうという気持ちが美しい言葉で表現されています。
この曲の随所にみられる言葉の数々は宇多田ヒカルの母への思慕が込められたもので、まさに鎮魂歌というべき曲でした。
▼▼▼『花束を君に』
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル「花束を君に」360度メイキング
対して『真夏の通り雨』は、暗い曲調ながら非常にメッセージ性の強い歌詞がすべて日本語で綴られています。
宇多田ヒカルはこの曲について、「日本語で歌う意義と、日本語で歌う"唄"を追求したかった。」と語っています。
歌詞の一節では”自由になる自由がある”というフレーズがあるのですが、これは母の最期を表現したように思えてなりません。
さらに『花束を君に』では”さよなら”と平仮名で書かれているのに対し、『真夏の通り雨』では”サヨナラ”と片仮名で書かれているのは、意図的なものであることは間違いないでしょう。
▼▼▼『真夏の通り雨』
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル「真夏の通り雨」(Short Version)
そうすると、このアルバム1曲目の「道」は、先行の2曲に続いて母を想って歌われた3番目の曲ということになります。
事実、宇多田ヒカル自身も、アルバムのリリース後に「セルフセラピーじゃないですけど、自分自身『道』を繰り返し聴いているうちに「悲しくない。もう大丈夫だ」と思えてきました。」と語っています。
このことからも、それまで母の死を受け入れられなかった様子がうかがえますね。

出典:natalie.mu
宇多田ヒカルは今回のアルバム制作の過程で、ぐちゃぐちゃだった気持ちがだんだんと整理されていったと語っています。
そして今では、タイトルのFantomeの意味の通り、「母を気配で感じるのなら、それでいい」と思えるようになったとのこと。
一人の人間として、そして母親として成長した宇多田ヒカル。
彼女が人間活動の中で得たものは非常に大きかったと思います。
それは自分を解き放つのに6年もかかったといえるのですが、精神的に大きく成長した彼女の伸びしろは計り知れません。
そして今回リリースされたニューアルバム「Fantome」は、亡くなった母に捧げたいという想いが込められています。

出典:natalie.mu
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まとめになりますが、宇多田ヒカルのニューアルバム『Fantôme』は最高です!
個人的にはデビュー初期の『First Love』も好きですが、今回の『Fantôme』もそれに並ぶくらいの良作品だと思います。
昔は、宇多田ヒカルの特徴的なウィスパーボイスの中でずっと揺れているビブラートが大好きでした。
人間活動期間を経て、生まれ変わった今はもう聴けないかもしれませんが、それに勝る素敵な歌声を聴かせてくれることでしょう。

宇多田ヒカルには、これからは周りに左右されずに自分のペースで音楽活動をしていってほしいと思います。
歌の上手さだけ取り上げられていた昔とは違って、今は人間活動を経て成長したその人間力が魅力的なのですから。
そして、こんなにも素敵な楽曲が作れるなら、今後もファンの数は増え続けていくことでしょう。
彼女が同世代という理由ではなく、彼女が音楽にかける熱い情熱を持っていることをとても素敵に思います。
あらためて、おかえりヒッキー。
僕は一生あなたのファンだ。
そしてこの先もずっと応援し続けます。
参考文献・引用元:trendnews.yahoo.co.jp
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P.S.
宇多田ヒカルのニューアルバム『Fantome』のジャケットも素敵ですよね。
なんか街角で偶然出会った時みたいな感じ。
ピントをあえて外してるんですねー。
なんて味のあるジャケット写真なんでしょう。
最近主流のくっきりハッキリ高解像度の写真が正じゃないことが分かります。
調べてみたら、こちらのジャケット写真はフランス在住の写真家ジュリアン・ミニョー氏にパリで撮ってもらったそうです。
宇多田ヒカルはもともと知り合いだったそうで、今回は初めて自分からスタッフに「この人いいと思うんだけど、どう?」と提案して決めたんだとか。
撮影の連絡取りも自分でやったそうで、スケジュール調整から撮影場所のやりとりもこなしたそうです。
そのとても自然な縁があったという人間的な流れが自由を感じられる撮影となり、アルバム制作への自信にもつながったそうです。
▼以下はアルバムに収録されている「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」です。
椎名林檎とのコラボが印象的な楽曲になっています。
出典:Utada Hikaru 「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」(アルバム「Fantôme」TV-SPOT)
▼こちらは「桜流し」のShort Ver.のMVです。
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル - 桜流し(Short Ver.)
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1曲目の軽快なナンバー『道』がいい曲すぎる!!

出典:www.barks.jp
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宇多田ヒカルの新曲「道」がいい曲すぎる!ニューアルバム『Fantôme』に込められた想いとは?
本日ご紹介するのは、宇多田ヒカルの新曲「道」です。
![Fantome [ 宇多田ヒカル ] Fantome [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5255/4988031175255.jpg?_ex=300x300)
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- 価格: 3,240 円
巷では、宇多田ヒカルが音楽業界に帰ってきた!と話題になっていますね。
宇多田ヒカルは2010年8月に”人間活動宣言”をしてから、これまで音楽活動を休止していましたが、この度8年半振りに6枚目となるニューアルバム『Fantome』を9月28日にリリースしました。
そのアルバムの1曲目に収録されている「道」という曲が聴いてみたら、とても深い意味が込められたすばらしい曲だったので、今回皆様にオススメさせていただきたいと思います。
宇多田ヒカルの「道」がいい曲すぎて、思わずニューアルバム『Fantôme』をポチった話
ちょっと前置きになりますが、インターネットが普及してからというもの、私はCDを買わなくなりました。
私の学生時代なんかはタワレコやHMVで、それこそジャケ買いするくらいCDを買い漁ったものですが、最近は買うとしても、かなり気に入った1曲のみをダウンロード配信でポチるくらいです。
なぜって、海外アーティストの曲はYouTubeなどでPVやMVが無料公開されてるし、国内アーティストの曲でも公式のshort ver.が試聴用として公開されているので、そもそも買う必要性がなくなってしまったのです。
でも今回リリースされた宇多田ヒカルの『Fantôme』は違いました。
![Fantome [ 宇多田ヒカル ] Fantome [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5255/4988031175255.jpg?_ex=300x300)
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1曲目の「道」という曲を試聴するなり、思わず心躍る感覚に捕らわれました。
バックに流れるオシャレなトラック。
研ぎ澄まされたサウンド。
流れるようなリズムからは心地良さを感じました。
そして何より、さすが宇多田ヒカルと言わんばかりの歌詞の乗せ方や歌い回しが抜群に巧い。
スッと耳に入ってくる歌詞は次々に新しい世界を魅せてくれます。
それは宇多田ヒカルが帰ってきた!と感じずにはいられないほどすばらしい楽曲で、待ちに待ったニューアルバムの幕開けにふさわしい曲でした。
いきなり1曲目から気に入ってしまった私は、他の曲を数分試聴した後、ニューアルバム『Fantôme』をポチってしまいました。
こんな感覚は本当に久しぶりです。
昔、タワレコやHMVで試聴したときに、「これは買いだ!」と瞬時に判断したあの感覚。
湧き上がる興奮。
久々に本物のアーティストの楽曲を聴いた気がします。
そして久しぶりに全曲通して聴いてみたい!と思えるアルバムでした。
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新曲「道」に込められた想いとは?
アルバムのタイトル『Fantome』とは、“幻”や“気配”などを指すフランス語なのだそうです。
発音は”ファントーム”となるとのこと。
#英語圏のPhantom(ファントム)という”幽霊”のほうの意味じゃなかったんですね(笑)
このタイトルが誤解されやすいと思ったのか、宇多田ヒカル自身も以下のように語っています。
多分みんな(「Fantôme」(ファントーム)というアルバムタイトルを聞いて)暗いアルバムができるのかなー?と思ってるかもしれないから、アルバムの1曲目は明るく「元気です。行きますよー!」って感じでスタート。
この曲の歌詞によって「Fantôme」が完成した。
歌詞的に言いたかったことが言えてるスッキリできる曲です。
出典:www.barks.jpより引用
ニューアルバム1曲目の「道」は明るく元気で、まさに新たなスタートを切る宇多田ヒカルの姿を想像させるタイトルが付けられています。
ただこの曲の歌詞をひも解いていくと、母・藤圭子さんに向けて書かれた歌であることが分かりました。
「道」のBメロの歌詞に注目すると、それが色濃く表れているのに気が付きます。
「私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった」
出典:www.utadahikaru.jpより、引用
そして繰り返される「It’s a lonely road」という歌詞。
”それは孤独な道”という意味の通り、もうここにはいない母への想いが込められています。
「どんなことをして誰といても
この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも
あなたの声が聞こえる
It’s a lonely road
You are every song
これは事実」
出典:www.utadahikaru.jpより、引用
この『道』という曲は、まるで手紙のようにだれかに語り掛ける形で書かれています。
登場するのは”私”と”あなた”
これは容易に宇多田ヒカル自身と母・藤圭子さんであることが想像できます。
全体的に「道」の歌詞の内容は明るく、これからの人生についての前向きな気持ちが歌われています。
それは人間活動の中で気づくことのできた、亡き母への感謝の想いではないでしょうか。
▼▼▼それでは、アルバム1曲目の「道」が聴けるサントリー天然水のCMをご覧ください!
出典:サントリー公式チャンネル (SUNTORY) サントリー天然水『水の山行ってきた 南アルプス』篇 60秒 サントリー CM
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いかがでしたか?
個人的には、宇多田ヒカルが山に向かってありがとー!というシーンが印象的でした。
宇多田ヒカルがいくつかのシーンで魅せる様々な表情。
亡き母を想った作った楽曲だということが分かりますね。
そして今や、宇多田ヒカルの歌声は昔と違って慈愛に満ちた優しいものに変わっています。
声質はまさしく宇多田ヒカルそのものなのですが、すべてを包み込むようなやわらかさを感じるのです。
以前にも増して、一段と進化を遂げた彼女の歌声にはとても素敵で、人を惹きつける魅力がありますよね。
6年間の人間活動(事実上の音楽活動休止)の期間を経てたどり着いた境地。
彼女はゼロに近い状態から一人で暮らし始め、ボランティアなど色々なことに挑戦しました。
そして最愛の母を失い、絶望の悲しみの中でも前を向き、運命的に出会った夫と再婚、出産を経て、彼女は母になりました。
宇多田ヒカルは後にインタビューで語っていますが、今年2016年4月にダウンロード配信限定でリリースされた『花束を君に』と『真夏の通り雨』の2曲は、亡き母への想いをストレートに歌った楽曲でした。
『花束を君に』は大切な人をなくした時の悲しみや別れを歌った曲で、NHKの朝ドラと呼ばれる連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌にもなりました。
![花束を君に [ 宇多田ヒカル ] 花束を君に [ 宇多田ヒカル ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3572/9784140553572.jpg?_ex=300x300)
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この曲は死を連想させるような悲しい言葉は使わず、別れの際に花束で飾って送り出そうという気持ちが美しい言葉で表現されています。
「世界中が雨の日も
君の笑顔が僕の太陽だったよ」
出典:www.utadahikaru.jpより、引用
この曲の随所にみられる言葉の数々は宇多田ヒカルの母への思慕が込められたもので、まさに鎮魂歌というべき曲でした。
▼▼▼『花束を君に』
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル「花束を君に」360度メイキング
対して『真夏の通り雨』は、暗い曲調ながら非常にメッセージ性の強い歌詞がすべて日本語で綴られています。
宇多田ヒカルはこの曲について、「日本語で歌う意義と、日本語で歌う"唄"を追求したかった。」と語っています。
歌詞の一節では”自由になる自由がある”というフレーズがあるのですが、これは母の最期を表現したように思えてなりません。
さらに『花束を君に』では”さよなら”と平仮名で書かれているのに対し、『真夏の通り雨』では”サヨナラ”と片仮名で書かれているのは、意図的なものであることは間違いないでしょう。
▼▼▼『真夏の通り雨』
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル「真夏の通り雨」(Short Version)
そうすると、このアルバム1曲目の「道」は、先行の2曲に続いて母を想って歌われた3番目の曲ということになります。
事実、宇多田ヒカル自身も、アルバムのリリース後に「セルフセラピーじゃないですけど、自分自身『道』を繰り返し聴いているうちに「悲しくない。もう大丈夫だ」と思えてきました。」と語っています。
このことからも、それまで母の死を受け入れられなかった様子がうかがえますね。

出典:natalie.mu
宇多田ヒカルは今回のアルバム制作の過程で、ぐちゃぐちゃだった気持ちがだんだんと整理されていったと語っています。
そして今では、タイトルのFantomeの意味の通り、「母を気配で感じるのなら、それでいい」と思えるようになったとのこと。
一人の人間として、そして母親として成長した宇多田ヒカル。
彼女が人間活動の中で得たものは非常に大きかったと思います。
それは自分を解き放つのに6年もかかったといえるのですが、精神的に大きく成長した彼女の伸びしろは計り知れません。
そして今回リリースされたニューアルバム「Fantome」は、亡くなった母に捧げたいという想いが込められています。

出典:natalie.mu
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まとめ
まとめになりますが、宇多田ヒカルのニューアルバム『Fantôme』は最高です!
個人的にはデビュー初期の『First Love』も好きですが、今回の『Fantôme』もそれに並ぶくらいの良作品だと思います。
昔は、宇多田ヒカルの特徴的なウィスパーボイスの中でずっと揺れているビブラートが大好きでした。
人間活動期間を経て、生まれ変わった今はもう聴けないかもしれませんが、それに勝る素敵な歌声を聴かせてくれることでしょう。
宇多田ヒカルには、これからは周りに左右されずに自分のペースで音楽活動をしていってほしいと思います。
歌の上手さだけ取り上げられていた昔とは違って、今は人間活動を経て成長したその人間力が魅力的なのですから。
そして、こんなにも素敵な楽曲が作れるなら、今後もファンの数は増え続けていくことでしょう。
彼女が同世代という理由ではなく、彼女が音楽にかける熱い情熱を持っていることをとても素敵に思います。
あらためて、おかえりヒッキー。
僕は一生あなたのファンだ。
そしてこの先もずっと応援し続けます。
参考文献・引用元:trendnews.yahoo.co.jp
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P.S.
宇多田ヒカルのニューアルバム『Fantome』のジャケットも素敵ですよね。
なんか街角で偶然出会った時みたいな感じ。
ピントをあえて外してるんですねー。
なんて味のあるジャケット写真なんでしょう。
最近主流のくっきりハッキリ高解像度の写真が正じゃないことが分かります。
調べてみたら、こちらのジャケット写真はフランス在住の写真家ジュリアン・ミニョー氏にパリで撮ってもらったそうです。
宇多田ヒカルはもともと知り合いだったそうで、今回は初めて自分からスタッフに「この人いいと思うんだけど、どう?」と提案して決めたんだとか。
撮影の連絡取りも自分でやったそうで、スケジュール調整から撮影場所のやりとりもこなしたそうです。
そのとても自然な縁があったという人間的な流れが自由を感じられる撮影となり、アルバム制作への自信にもつながったそうです。
▼以下はアルバムに収録されている「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」です。
椎名林檎とのコラボが印象的な楽曲になっています。
出典:Utada Hikaru 「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」(アルバム「Fantôme」TV-SPOT)
▼こちらは「桜流し」のShort Ver.のMVです。
出典:Utada Hikaru 宇多田ヒカル - 桜流し(Short Ver.)
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この記事へのコメント
「真夏の通り雨」もいいですよね~。
しっとりしたい時なんかには最高に合います。
他には「人生最高の日」もいいですよー!
晴れの日にぜひ聴いてみてください!